ホワイトニング
2022.11.25

ホワイトニング

ホワイトニングとは

ホワイトニングとは歯を削らずに歯を白くする方法です。ホワイトニングはアメリカが発祥の治療法で、15年以上行われています。最近、歯が黄ばんできたなと思う方はいませんか?

実は、歯の黄ばみの原因により、ホワイトニングの効果と最適な方法が異なります。日本人に多いのは、歯の内部の黄ばみです。歯は「エナメル質」「象牙質」「神経」という3層構造でできていますが、歯の内部にある「象牙質」はもともと黄色い組織です。日本人は外側のエナメル質が薄いため、歯の内部にある象牙質の黄ばみが透けるので歯が黄色く見えます。さらに、歳をとるとこの象牙質が分厚くなってくるため、高齢になると黄ばんで見えるようになります。「最近、歯が黄ばんできた気がする」と思うのは、この歯の内部の黄ばみが原因です。

ホワイトニングのメリットとデメリット

メリット

・歯が白くなり、心理的にポジティブになる
・歯を削らない
・歯への関心が高まり、お口の健康の向上に役立つ
・定期的に施術を受けられる

デメリット

・歯がしみたり、少し痛みを感じることがある
・色が後戻りする
・陶器のような白さにならない
・人によっては施術を受けられない

デメリットは事前に歯科医師の診察受けたり、しみにくい薬剤を使用したり、
ホームホワイトニングでケアしたりする方法で回避できます。

ホワイトニングの効果

セルフホワイトニングは歯科医院と違い、医薬品を扱えないため、歯の内部まで浸透しません。その結果、歯の汚れをとる程度の効果しかなく、何回行っても白くならない場合があります。歯科医師が行うホワイトニングは、歯科医師が使用できる薬剤を使うので、歯を白くすることができます。

可視光線照射器:ビヨンドシステム

ビヨンドシステムは、アメリカBeyond Technology社で開発された可視光線照射器によるオフィスホワイトニング技術です。 ビヨンドシステムでは、高濃度のホワイトニング剤(過酸化水素)を歯面に塗布して黄ばみの元を分解・漂白し、ハロゲン光を照射して過酸化水素を活性化させホワイトニング効果を高めることができます。
ハロゲン光の問題点であった発熱を抑え、有害な紫外線をカットする最新鋭の光照射器を使用するので、適切な熱温度がまんべんなく歯の表面に行き渡るように工夫されており、歯質を傷めることなく、安全かつ短時間でホワイトニングを完了することができます。 コーヒー、紅茶、タバコによる着色だけでなく、抗生物質による歯の変色、老化や遺伝による黄ばみにも一定の効果があります。

ビヨンドシステムの特徴

・光源が強力なので比較的短時間での治療が可能
・紫外線や高温の刺激の強い光は使用していないので安全
・色の後戻りが少なく長持ちする
・色の安定が良い

アフターケアについて

〇なるべく色の濃い飲食を避ける カレー、コーヒー、赤ワイン、緑茶などを避ける
〇ホワイトニングに効果的な歯磨き粉を使用する
〇ホームホワイトニング(ご自身で自宅で行う。マウスピースに薬剤を塗布して使用します 白さを長持ちさせます)

ホワイトニング禁忌の方について

 

禁忌症(ホワイトニングをしてはいけない場合)には絶対的禁忌、相対的禁忌があります。また、診断により、ホワイトニング効果が望めない歯があります。

絶対的禁忌症

ホワイトニング剤にアレルギーがある患者さんや、無カタラーゼ症の方です。

無カタラーゼ症とはカタラーゼを持っていない患者さんのことで、カタラーゼ酵素は過酸化水素(ホワイトニング剤)を分解する働きがありますが、カタラーゼ酵素を持たない方の場合はホワイトニングを行っても、過酸化水素を分解できないため、適用外となります。また、光アレルギーのある方は、光照射が使用できません。

相対的禁忌症

妊婦、授乳中の女性は相対的禁忌です。なるべく出産後に行うようにしてください。

不可能な歯(診断によりホワイトニング効果が望めない歯)

エナメル質・象牙質形成不全症、重度なテトラサイクリン変色歯は、ホワイトニング効果が期待できないことがあるので、禁忌症となる場合があります。修復物(つめもの)や、補綴物(被せもの)もホワイトニングできません。

ホワイトニングは、天然歯のみに反応します。それ以外はホワイトニングできません。

また、ご自身の歯でも、神経がない歯(失活歯)は通常のホワイトニングはできません。歯の裏から穴をあけて、薬剤を入れて白くする、ウォーキングブリーチという方法になり、歯科医院で施術します。

ホワイトニングのQ&A

Q:クリーニングとホワイトニングは何が違うの?

A:クリーニングでは、主に自分では落とせない隅々の歯垢や歯の表面にこびりついたステイン(着色汚れ)を機械で取り除きます。一方、ホワイトニングは歯に染み込んでいる色素を分解して、漂白します。主に、歯の表面にあるエナメル質や象牙質の表面を漂白することで、歯の自然な透明感や明るさを増すことができるのです。

Q:市販のホワイトニング歯磨き粉とは作用が違うの?

A:白くする成分が違うのでその作用も違います。歯医者さんで行うホワイトニング剤は、主に過酸化水素(オキシドールの成分)が含まれる薬剤を使うことで、歯を漂白しています。一方、日本で市販されているホワイトニング歯磨き粉は、薬事法の規制があるため、過酸化水素を成分としたものはありません。歯を白くするための、主な成分はポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールなどで、ステインを除去するためのもので、漂白する効果がありません。

Q:オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?

A:歯医者さんで施術を行うのがオフィスホワイトニングで、歯医者さんの指導のもと、提供された薬剤やマウストレーを使って、自分で行うのがホームホワイトニングです。どちらも、過酸化水素を成分にした薬剤で漂白を行うことは同じです。また、オフィスホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素を扱った、短時間の施術(1時間程度)となります。一方、ホームホワイトニングは低濃度の過酸化水素の薬剤を使い、ご自身でマウスピースを用いて、時間をかけて白くしていきます(1日2時間で最低でも2週間程度)。

Q:ホームホワイトニングとセルフホワイトニングは同じもの?

A:違います。歯科医師のいないサロンなどに足を運んで、自分で行うのがセルフホワイトニングです。歯科医師がいないので、オフィスホワイトニングで使われる医薬品のホワイトニング剤を扱うことはできません。従って、漂白するホワイトニングではなく、主にポリリン酸やメタリン酸など市販されている薬剤を使った、黄ばみやステインの除去となります。歯科医師は歯の漂白ができる過酸化水素という薬剤を使用できます。

Q:オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはどちらが白くなる?

A:白さを実感できるスピードで比較するなら、オフィスホワイトニングの方がお勧めです。高濃度のホワイトニング薬剤を扱い、光などを照射して、その反応を高める集中的な施術ができるからです。しかし、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤であっても、毎日2時間、2週間程度継続し、じっくりと薬剤を浸透させることができます。ホームホワイトニングはご自身で白さのコントロールができます。

Q:ホワイトニングはどのくらい白くできるの?

A:歯の白さの度合いを見る目安として、シェードガイドというものがあります。白い順に、16段階に分けて色の違いを示したものです。オフィスホワイトニングでは、今より2段階ほど白くなります。じっくりと時間をかけて、より白くできるホームホワイトニングでは、現在の色から、およそ1から4段階くらい白くすることができます。ただし、白さをアップするのにかかる時間は人それぞれです。また、エナメル質に沈着した色素を分解するものなので、自分の歯のもともとの白さを超えることはできません。

Q:効果はどのくらい持続するの?

A:一般的には、オフィスホワイトニングで3ヶ月から6ヶ月程度となります。ホームホワイトニングでは半年から1年くらいが目安となります。ホームホワイトニングは、時間をかけてホワイトニングするので、薬剤を十分に浸透させるので白さが長持ちします。

Q:後戻りって何?

A:前述した通り、ホワイトニングの効果には持続期限があります。食事などによって、再び歯が黄ばんできます。これを、後戻りといいます。ステインが付着すると、後戻りが速まりますが、ホームホワイトニングを併用すれば、後戻りを防げます。

Q:詰め物や被せ物にもホワイトニングできるの?

A:ホワイトニングの薬剤で白くできるのは、基本的には天然の歯だけとなります。従って、ホワイトニングをすることによって、詰め物や被せ物との色が合わなくなるケースもあります。詰めた時期が早ければ、それほど目立たない場合もあります。当院では歯科医師が事前にチェックしご説明いたします。

Q:目立った効果が期待できないケースは?

A:ホワイトニングは沈着した色素を分解して、もともとの歯の色に近づけるものです。従って、加齢によって変色している歯や、神経がなく黒ずんでしまった歯、テトラサイクリン歯(以前使用されていた、テトラサイクリン系の抗生物質の副作用による灰色の歯)などには、効果が期待できません。また、もともと歯の表面に細かい傷がある場合は、表面の光の反射が原因で、白さを実感しにくくなります。

治療の流れ

〇ホワイトニング可能な歯をチェックします
〇ホワイトニングする歯の表面を磨きます
〇唇や歯茎を保護する装置と薬をつけます
〇歯の表面にホワイトニング剤を塗ります
〇光を当てて待ちます(15分を2回)
〇ホワイトニング剤などの薬を拭き取ったら終わりです

ホワイトニング後の注意点を守って、白さをキープしてください。

ホワイトニング価格表

回数ライト

スタンダードプレミアム
1回¥17,000¥20,000¥25,000
3回コース¥40,800¥48,000¥60,000
5回コース¥59,500¥70,000¥87,500
10回コース¥102,000¥120,000¥150,000
※上記金額には診察料、材料費等含まれます。※同コース再契約の場合、さらに20%OFF

各コースについて

ライト:ポリリン酸

過酸化水素を含まないホワイトニング剤です。歯がしみる知覚過敏は起こしませんが、表面の着色を取るだけなので白さは長持ちしませんが、知覚過敏を起こしやすい人にオススメです。

スタンダード:ティオンホワイトまたはビヨンド

過酸化水素を含み、歯の漂白ができます。少ししみることがありますが、白さは長持ちします。このコースでは、光を当てる照射時間は、10分間を2回行います。

プレミアム:ビヨンド

ビヨンドの照射器に最も適したホワイトニング剤です。歯がしみにくい方には、光を当てる照射時間が15分間を2回行います。照射時間が長いほど薬剤の浸透度が増し、より白くなります。

歯科に対しての想い

私が歯科医師になったころは、虫歯や歯周病で歯を失う人が多く、多くの人の歯を削り入れ歯を入れたりインプラントの手術を行ったりしていました。時代は変わり、歯を病気から守る方法や、口の中の病気が身体全体に影響を及ぼすことも知られてきました。歯磨きは習慣となり、歯のチェックに定期的に通う人も増えました。健康な歯を持つ人が長寿であることも知られてきました。歯も身体の臓器の一部です。そして目に見えるものであり、自分でケアできる臓器の一つ。
これからの歯科医師は、口の中の病気をいかに予防するかをみなさんに伝え、それを実践する大事な役割があると感じます。そして歯の健康を維持しながら、より美しくなりたいという気持ちを応援することも専門家の仕事と捉えています。日本人は健康寿命も長く、人生100年と言われる時代になりました。健やかに長生きする、より若く美しさを保つことを願うみなさんの希望に添えるよう努めていきます。一方でまだ良い歯科医療や予防を受けられない国もあります。私は2008年からカンボジアの貧しい村の子供たちの歯を守る活動を続けています。日本のいいもの―歯磨きの習慣や食べ物の与え方、虫歯の予防法をカンボジアの子供たちに伝えています。10年以上の活動の成果は、乳歯の虫歯率が20%も減ったことです。良い習慣は元気な身体を作ります。これは日本でもカンボジアでも同じ。私はこれからも健康な歯、綺麗な歯を守る仕事を続けたいと思います。