ハイチオール(L-システイン)の作用
2023.09.06
医療情報トピック美容施術トピック
Q. ハイチオールについて教えてください。
システイン(Cysteine、2-アミノ-3-スルファニルプロピオン酸)は、一種のアミノ酸です。自然界においてはL-システインとして存在し、食品中のタンパク質に含まれています。ただし、人間にとっては必須アミノ酸ではなく、代わりにメチオニンから体内で合成されます。
ハイチオールは、L‐システインと呼ばれるアミノ酸が豊富に含まれている成分です。このL‐システインには、肌の正常な細胞更新をサポートし、代謝を促進し、抗酸化作用があるといった効果があります。
L‐システインは、肌のトラブルを軽減するために欠かせない成分で、特に皮膚や爪において多く見られます。しかし、日常の食事から十分な量を摂取することは難しいことがあり、その結果、肌にシミやそばかすなどの問題が生じることがあります。そのため、肌トラブルが気になる方には、ハイチオールを利用してL‐システインを効果的に摂取することをおすすめします。
Q.ハイチオールを摂取することで期待できる効果や効能はどのようなものがありますか?
疲れやだるさの回復効果:
ハイチオールはエネルギー代謝をサポートし、疲れやだるさを軽減する助けとなります。
毛穴つまりによるニキビや肌荒れの改善効果:
ハイチオールに含まれるL-システインは、皮脂の過剰分泌を抑制し、毛穴の詰まりや肌荒れを改善します。
口内炎の改善効果:
L-システインは組織修復を促進し、口内炎の治癒を助けます。
シミやそばかすの改善による美白効果:
L-システインは抗酸化作用を持ち、肌の色素沈着を軽減し、シミやそばかすの改善に寄与します。
二日酔いの改善効果:
アルコール摂取に伴う肝臓への負担を軽減し、二日酔い症状を和らげる効果があります。
蕁麻疹(じんましん)などの肌トラブルの改善効果:
L-システインは免疫系をサポートし、アレルギー反応による肌トラブルを緩和します。
これらの効果や効能は、ハイチオールが含むL-システインの特性に基づいています。ハイチオールを摂取することで、これらの健康上の利点を期待することができます。
Q. 疲れやだるさの回復効果について教えてください。
ハイチオールには、疲れやだるさを軽減する効果が期待されます。これは、ハイチオールが含有するL‐システインという成分によるものです。L‐システインは、体内の代謝プロセスを活性化し、エネルギーの生成を促進します。
代謝とは、体内で取り込んだ栄養をエネルギーに変える過程のことを指します。過度のストレスや酸化ストレスによって細胞が損傷を受けると、代謝が滞り、エネルギー不足が生じ、それが疲労感やだるさの原因となります。
ハイチオールがL‐システインを提供することで、代謝が活性化され、疲れやだるさが軽減されるのです。つまり、ハイチオールを摂取することで、元気を取り戻す助けになると期待されます。
Q. 肌荒れの改善にも効果はありますか?
ハイチオールには、ニキビや肌荒れを改善する効果が期待されます。これらの肌トラブルの主要な原因は、皮脂と共に皮膚表面に蓄積した角質です。皮膚のターンオーバーが乱れると、角質が過剰に生じ、これが毛穴を詰まらせ、さらなる皮脂分泌を促してしまいます。結果として、ニキビが発生しやすくなります。
ここで、ハイチオールに含まれる成分である「L-システイン」が重要な役割を果たします。L-システインは皮膚のターンオーバーを正常化し、毛穴の詰まりを減少させる作用を持っています。さらに、L-システインは皮脂の過剰分泌を抑制する働きもあります。この結果、ニキビや肌荒れが改善されるメカニズムが働くのです。
要するに、ハイチオールはL-システインを含むことで、肌トラブルを軽減し、美しい肌を取り戻す手助けをすることが期待されます。
Q. 口内炎にも効果があると聞きましたが、本当でしょうか?
口内炎は主にビタミンB群の不足から生じることがあります。特にビタミンB2は口内の粘膜を守る役割を果たし、バランスの取れていない食事などによりビタミンBが不足すると口内炎が発生しやすくなります。
さらに、疲労やストレスなどが免疫力を低下させ、口内炎の原因となることもあります。
ハイチオールBと呼ばれるバリエーションには、L-システインに加えてビタミンB群が含まれています。この組み合わせにより、疲労回復と口内の粘膜サポートが強化され、口内炎の改善が期待できます。
つまり、ハイチオールBを摂取することで、口内炎の症状を軽減し、口の健康をサポートすることが可能となります。
Q. 美白効果が期待できると聞きましたが、実際はいかがでしょうか?
まず、ハイチオールはメラニンの生成を抑制する作用があります。なぜこれが重要かというと、メラニンがシミやそばかすの主要な原因物質であるからです。ハイチオールがメラニンの生成を抑えることで、シミやそばかすの発生を減少させる効果が期待されます。
その次に、ハイチオールはメラニンが付着した皮膚を排出する作用も持っています。ターンオーバーのサイクルを正常化することで、メラニンが適切に排出され、肌がより明るく均一な色調を取り戻すのです。
要するに、ハイチオールはメラニンの生成を抑制し、同時にメラニンが皮膚に蓄積せずに排出されるプロセスを促進することで、シミやそばかすの改善に寄与します。これらの作用を組み合わせることによって、美白効果がより効果的に得られるのです.
Q. 二日酔いにも効果があると聞きました。
ハイチオールには、二日酔いの症状を緩和する効果が期待されます。
二日酔いの主な原因は、肝臓がアルコールの代謝産物である「アセトアルデヒド」をうまく処理できないことにあります。大量のアルコール摂取により、肝臓は処理の限界に達し、アセトアルデヒドの血中濃度が高まります。アセトアルデヒドは毒性が高く、胃もたれ、胸やけ、吐き気などの不快な症状を引き起こします。ここで、ハイチオールが登場します。ハイチオールはアセトアルデヒドに直接作用し、その毒性を軽減させる役割があります。これにより、二日酔いの症状が和らげられる可能性があります。
Q.蕁麻疹(じんましん)のような肌トラブルにも一定の効果があると聞きました。
蕁麻疹は、食物や細菌などさまざまな原因によって引き起こされます。特に原因が不明瞭で慢性的な蕁麻疹が続く場合、何らかのアレルギー反応が関与している可能性が高いです。ハイチオールには抗アレルギー作用があり、アレルギー性蕁麻疹の症状緩和に寄与することがあります。さらに、湿疹の改善にも効果を示すことがあります。
Q. 副作用はどのようなものがありますか?
ハイチオールの使用に伴う可能性のある副作用として、以下の症状が報告されています。
◯悪心(0.1%から5%未満の割合で発生)
◯下痢(0.1%未満の割合で発生)
◯口の渇き(0.1%未満の割合で発生)
◯軽度の腹痛(0.1%未満の割合で発生)
しかし、これらの症状が発生する確率は非常に低く、5%未満であることから、ハイチオールは一般的に副作用リスクが低い薬と言えます。また、重大な副作用の報告もほとんどありません。
ただし、ハイチオールの使用中にこれらの副作用が出た場合、その症状が日常生活に影響を及ぼす可能性がある場合、医師に相談することが重要です。医師は適切な処置を提供し、必要に応じてハイチオールの使用を中止するかどうかを判断します。安全に利用するために、当院クリニックの医師にご相談ください。
Q. 料金はいくらになりますか?
下記が料金表となります。保険適応外となりますのでご留意ください。
1錠:20円