
エクソソーム治療とニキビ跡|治療方法・リスク・費用について
2025.11.27
美容施術トピックお役立ち情報

⚠️ 重要なお知らせ
エクソソーム治療は厚生労働省未承認の自由診療です。
- 国内で承認された医薬品・医療機器ではありません
- 効果や安全性について十分なエビデンスが確立されていません
- 効果には個人差があり、効果を保証するものではありません
- 予期しない副作用が生じる可能性があります
- 全額自己負担の自由診療となります
ニキビ跡の凹凸や色素沈着は、多くの方が抱える肌悩みです。近年、美容医療の分野でエクソソームを用いた治療が行われるようになっています。エクソソームは幹細胞培養上清液に含まれる微小な細胞外小胞であり、様々な生理活性物質を含んでいるとされています。
ただし、エクソソーム治療は厚生労働省未承認の自由診療であり、効果や安全性については十分なエビデンスが確立されていません。治療を検討される際は、リスクとベネフィットを十分に理解した上で、医師との相談のもとで慎重に判断する必要があります。
本記事では、エクソソーム治療の基礎知識、ニキビ跡への適応の可能性、治療方法、リスク・副作用、費用相場、クリニック選びの注意点など、治療を検討する上で知っておくべき情報を提供します。なお、効果を保証するものではなく、最終的な判断は医師との十分な相談の上で行ってください。
1. エクソソームとは?基礎知識
エクソソーム治療について理解するために、まずは基本的な知識を確認しておきましょう。
1.1 エクソソームの定義
エクソソームは細胞から分泌される直径30〜150ナノメートルの細胞外小胞であり、細胞間の情報伝達に関与していると考えられています。
この微小な粒子は、幹細胞培養上清液の中に含まれており、タンパク質やmRNA、マイクロRNAなどの生理活性物質を内包しています。幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液のことを指します。
エクソソームに含まれる主要な成分には、EGF(上皮成長因子)、FGF(線維芽細胞成長因子)、VEGF(血管内皮成長因子)、TGF-β(トランスフォーミング成長因子)、PDGF(血小板由来成長因子)などがあるとされています。
ただし、これらの成分が人体にどのような影響を与えるかについては、まだ研究段階であり、確立されたエビデンスは限られています。
1.2 エクソソームと幹細胞培養上清液の違い
幹細胞培養上清液は幹細胞を培養した際に得られる培養液の上澄み部分で、エクソソームはその培養上清液に含まれる成分の一つです。
幹細胞培養上清液にはエクソソームのほか、成長因子やサイトカインなど多数の生理活性物質が含まれています。一方でエクソソームは特定の成分を精製したものです。いずれも未承認の治療法であり、効果や安全性は確立されていません。
| 項目 | エクソソーム | 幹細胞培養上清液 |
|---|---|---|
| 定義 | 細胞外小胞そのもの | 培養液の上澄み全体 |
| 成分 | 精製されたもの | 複合的な成分 |
| 承認状況 | 未承認 | 未承認 |
1.3 エクソソーム製剤の種類
エクソソーム製剤は由来組織によって成分が異なり、主にヒト脂肪由来、臍帯由来、骨髄由来に分類されます。
製剤の品質は、エクソソームの濃度と純度によっても左右されます。ただし、製造過程の標準化は十分ではなく、製剤によって品質に差があるため、使用する製剤について医師に確認することが重要です。
国内で使用される製剤には海外製が含まれますが、いずれも厚生労働省の承認を受けたものではありません。品質管理体制についても、クリニックによって異なるため注意が必要です。
| 製剤の由来 | 価格帯(1回あたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| ヒト脂肪由来 | 3〜5万円 | 比較的入手しやすい |
| 臍帯由来 | 5〜8万円 | 価格が高め |
| 骨髄由来 | 7〜12万円 | 流通量が少ない |
※効果には個人差があり、価格と効果の相関は確立されていません。
2. ニキビ跡の種類とエクソソーム治療の適応
ニキビ跡は形状や原因によっていくつかのタイプに分類されます。エクソソーム治療の適応についても、タイプによって異なります。
2.1 クレーター型ニキビ跡について
クレーター型ニキビ跡は形状によってアイスピック型、ボックス型、ローリング型に分類されます。
アイスピック型は、幅2ミリ以下の深く鋭い陥没が特徴です。真皮の深層まで達しているケースがあり、治療が難しい傾向にあります。
ボックス型は、底が平坦で側面が垂直に近い箱状の陥没です。幅は通常1.5〜4ミリ程度です。
ローリング型は、波打つような緩やかな陥没が特徴です。
エクソソーム治療がこれらのニキビ跡にどの程度効果があるかについては、個人差が大きく、確立されたエビデンスは限られています。ダーマペンやポテンツァとの併用が行われることがありますが、効果を保証するものではありません。
2.2 色素沈着について
ニキビ跡の色素沈着は炎症後色素沈着と呼ばれ、赤みタイプと茶色タイプがあります。
赤みタイプは炎症後紅斑とも呼ばれ、ニキビの炎症が治まった後も血管が拡張したままの状態が続くことで発生します。
茶色タイプはメラニン色素の過剰産生と沈着が原因です。
エクソソームがこれらの色素沈着に作用する可能性について研究が行われていますが、臨床的な効果は確立されていません。改善までの期間や程度には大きな個人差があります。
2.3 その他の肌への作用
エクソソーム治療は、毛穴の開きや肌質への作用についても研究が行われています。ただし、これらは研究段階の情報であり、効果を保証するものではありません。
2.4 適応が難しいニキビ跡
肥厚性瘢痕やケロイド、非常に深いクレーターは、エクソソーム治療単独での改善が困難です。
肥厚性瘢痕やケロイドは、過剰なコラーゲン産生によって皮膚が盛り上がった状態であり、治療には注意が必要です。ケロイド体質の方は、事前に医師へ必ず申告してください。
注意事項
重度のクレーターや広範囲の瘢痕に対しては、複数の治療法を組み合わせる必要がある場合があります。カウンセリングの際には、改善可能な程度について具体的な説明を求め、現実的な期待値を持つことが重要です。
3. エクソソーム治療の方法
エクソソームを肌に届ける方法はいくつか存在します。それぞれの方法について説明します。
3.1 ダーマペンとの併用
ダーマペンは極細の針で肌に微細な穴を開ける医療機器で、エクソソームと併用されることがあります。
ダーマペンの針は直径0.2ミリ程度で、針の深さは0.25ミリから2.5ミリまで調整可能です。針で開けられた穴からエクソソームを浸透させることを目的としています。
痛みは麻酔クリームの使用により軽減されますが、チクチクとした感覚が残ります。施術中の出血は針の深さによって変わります。
ダウンタイムは通常2〜7日間で、赤みと軽度の腫れが主な症状です。効果には個人差があり、推奨治療回数についても個別の判断が必要です。
3.2 ポテンツァとの併用
ポテンツァはマイクロニードルとラジオ波(RF)を組み合わせた医療機器です。
針の先端からラジオ波を照射できることが特徴です。エクソソームと併用されることがありますが、ダーマペンとの効果の差については確立されたエビデンスは限られています。
費用はダーマペンの約1.5〜2倍となり、1回あたり5〜12万円が相場です。ダウンタイムもやや長く、赤みと腫れが3〜10日間続くことがあります。
| 比較項目 | ダーマペン | ポテンツァ |
|---|---|---|
| 作用機序 | マイクロニードルのみ | マイクロニードル+RF |
| 料金(1回) | 3〜8万円 | 5〜12万円 |
| ダウンタイム | 2〜7日 | 3〜10日 |
| 痛みの程度 | 個人差あり | 個人差あり |
※効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
3.3 注射による導入
注射によるエクソソーム投与は、エクソソームを気になる部位に局所的に注入する方法です。限定的な範囲の治療に用いられることがあります。
注射時に痛みを感じることがあります。表皮の損傷が最小限であるため、ダウンタイムは比較的短い傾向にあります。
点滴によるエクソソーム投与は、血液を通じて全身にエクソソームを巡らせる方法です。1回の点滴で使用する量は5〜20ミリリットルが一般的で、投与時間は30〜60分程度です。
3.4 その他の投与方法
エレクトロポレーションは電気パルスを利用して、針を使わずにエクソソームを浸透させる技術です。
痛みはほとんどなく、軽いピリピリ感を感じる程度です。ダウンタイムはほぼなく、赤みが数時間残る程度です。ただし、深いクレーター型ニキビ跡への効果は限定的です。
3.5 施術の流れ
エクソソーム治療の一般的な施術の流れを説明します(ダーマペンとの併用を例とします)。
- カウンセリングと診察: 医師が肌状態を確認し、治療目標や期待できる作用、リスクについて説明します
- 洗顔: メイクと汚れを落とします
- 麻酔クリームの塗布: 30分程度時間を置いて麻酔を浸透させます
- ダーマペン施術: 20〜40分程度、エクソソーム製剤を塗布しながら施術します
- 鎮静ケア: 鎮静パックや冷却マスクで肌をクールダウンさせます
- アフターケア指導: 当日の洗顔やスキンケア方法、避けるべき行動について説明を受けます
異常を感じた場合の連絡先を必ず確認してください。
4. 治療回数と経過について
エクソソーム治療の回数や経過について説明します。ただし、効果には個人差が大きく、以下の情報はあくまで参考です。
4.1 変化を感じるまでの期間
変化を感じるまでの期間には個人差があり、変化を感じられない場合もあります。
一般的には複数回の治療を要することが多いとされていますが、必要回数は個人の肌状態やニキビ跡の程度によって異なります。
治療間隔は月1回ペースが一般的ですが、肌の状態に応じて調整されます。医師と相談しながら、適切な治療計画を立てることが重要です。
4.2 作用の持続期間について
作用の持続期間には個人差があります。
一時的な変化を維持するには、定期的な治療が必要となる場合があります。メンテナンス治療の頻度については、医師と相談の上で決定してください。
ホームケアも重要です。十分な保湿、紫外線対策、適切な栄養摂取を心がけることが推奨されます。
5. エクソソーム治療の費用とクリニック選び
エクソソーム治療は自由診療であるため、クリニックによって料金設定に幅があります。
5.1 費用相場(治療法別)
エクソソーム治療の料金は治療法と使用製剤によって異なり、1回あたり3万円から30万円まで幅があります。
ダーマペンとエクソソームの併用治療の料金相場は1回あたり3〜8万円です。ポテンツァとエクソソームの併用は5〜12万円が相場です。注射によるエクソソーム導入は5〜15万円の範囲です。点滴によるエクソソーム投与は10〜30万円です。
多くのクリニックでは、コース料金の設定があります。ただし、初回から高額なコース契約を迫るクリニックには注意が必要です。
| 治療法 | 料金相場(1回あたり) |
|---|---|
| ダーマペン+エクソソーム | 3〜8万円 |
| ポテンツァ+エクソソーム | 5〜12万円 |
| 注射 | 5〜15万円 |
| 点滴 | 10〜30万円 |
支払方法は、現金一括払い、クレジットカード、医療ローンが選択できるクリニックが多くあります。医療ローンを利用する場合は、分割手数料を含めた総額を必ず確認してください。
5.2 保険適用について
エクソソーム治療は美容目的の施術であるため、健康保険は適用されず全額自己負担となります。
医療費控除の対象となるかは、治療の目的や医師の診断内容によって判断が分かれます。確定申告の際に医療費控除を申請する場合は、事前にクリニックへ確認し、必要な書類を依頼しておくことをお勧めします。
5.3 クリニック選びの注意点
エクソソーム治療は施術者の技術と使用する製剤の品質によって結果が左右される可能性があります。
クリニック選びの際に確認すべきポイント:
- 医師の専門性と経験: 皮膚科専門医や形成外科専門医の資格を持ち、ニキビ跡治療の実績がある医師が在籍しているか
- 使用製剤の情報開示: エクソソームの由来、濃度、製造国、品質管理基準について明確に説明しているか
- カウンセリングの丁寧さ: 十分な時間を取り、リスクやデメリットについても正直に説明してくれるか
- 料金体系の明確さ: 料金表が明確で、追加費用の説明があるか
- アフターフォロー体制: 施術後の対応方針、連絡方法が明確か
メリットばかりを強調し、高額なコース契約を急かすクリニックは要注意です。質問に対して誠実に答え、患者の不安を解消しようとする姿勢があるかが判断基準となります。
クリニック選定の確認事項
- 専門医が在籍している
- 使用するエクソソーム製剤の詳細情報を開示している
- カウンセリングが丁寧で、リスク説明も含まれている
- 料金体系が明確である
- アフターフォロー体制が整っている
- 未承認であることを明確に説明している
6. エクソソーム治療のリスク・副作用
エクソソーム治療には以下のようなリスクや副作用があります。事前に理解しておくことが重要です。
6.1 起こりうる副作用
一般的に報告されている副作用として、赤みと腫れがあります。
赤みは施術直後から現れ、通常は3〜7日で落ち着きます。腫れも同様に、数日間続くことがあります。
内出血は針を使用する治療で起こりえます。紫色の小さな斑点が数日間残りますが、通常は1〜2週間で消失します。
乾燥と皮むけは、施術後3〜5日目頃から始まることがあります。こまめな保湿で対応し、通常は1週間程度で正常に戻ります。
アレルギー反応は非常に稀ですが、ゼロではありません。過去にアレルギー歴がある方は、カウンセリング時に必ず伝えてください。
予期しない副作用が生じる可能性もあります。異常を感じた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
| 副作用 | 持続期間の目安 | 対処法 |
|---|---|---|
| 赤み | 3〜7日 | 冷却、保湿 |
| 腫れ | 1〜5日 | 冷却、頭部挙上 |
| 内出血 | 1〜2週間 | メイクでカバー可能 |
| 乾燥・皮むけ | 3〜7日 | 徹底した保湿 |
※持続期間には個人差があります。
6.2 ダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中の適切なケアが重要です。
洗顔は施術後12〜24時間経過してから可能です。洗顔料は低刺激性のものを使用し、優しく洗ってください。
メイクは施術後24〜48時間経過してから再開できます。
入浴とサウナは当日避けてください。当日はシャワーのみとし、翌日以降も長時間の入浴や高温のサウナは1週間程度控えることが望ましいです。
激しい運動は施術後3日間避けてください。
日焼けは厳禁です。外出時は必ず日焼け止めを塗り、帽子や日傘で物理的に遮光してください。
ダウンタイム中の注意事項
- 当日: 洗顔は避ける、メイクは避ける、入浴は避ける(シャワーのみ)
- 翌日〜: 洗顔は優しく、メイクは24〜48時間後から
- 3日間: 激しい運動は避ける、サウナは避ける
- 1週間: 長時間の入浴は控えめに、温泉は避ける
- 期間中ずっと: 日焼けは厳禁、紫外線対策必須
6.3 治療を受けられない方
以下に該当する方は治療を受けられない、または医師の慎重な判断が必要です。
- 妊娠中と授乳中の女性
- 重度の皮膚疾患がある方
- ケロイド体質の方
- 重篤な持病がある方(免疫疾患、重度の糖尿病、血液凝固障害、心疾患など)
- 免疫抑制剤や抗凝固薬を服用中の方
- 金属アレルギーのある方(ポテンツァ使用時)
- 施術部位に活動性の感染症がある方
自己判断せず、必ず医師へ申告してください。
禁忌チェック
上記に該当する場合は、必ずカウンセリング時に医師へ申告してください。安全性を最優先に、治療の適応を判断する必要があります。
6.4 注意すべきリスク
エクソソーム治療は未承認の治療法であり、長期的な安全性については十分なデータがありません。
期待した変化が得られない可能性や、予期しないトラブルが発生する可能性があります。清潔でない環境での施術や、アフターケアの不徹底により、感染が起こるリスクもあります。
施術後の紫外線対策を怠った場合、色素沈着が悪化するリスクがあります。
リスクを最小限に抑えるためには、信頼できるクリニックを選び、現実的な期待値を持ち、アフターケアを徹底することが重要です。
7. 他のニキビ跡治療について
ニキビ跡治療には様々な選択肢があります。参考として、他の治療法についても説明します。
7.1 ダーマペン単独治療
ダーマペン単独治療は、マイクロニードルによる刺激のみで肌の再生を促す治療です。料金は1回あたり1.5〜3万円程度です。
エクソソーム併用と比較すると費用を抑えられますが、作用の程度には差がある可能性があります。ただし、個人差が大きく、どちらが適しているかは個別の判断が必要です。
7.2 フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、レーザー光で皮膚に微細な穴を開け、熱エネルギーで組織を蒸散させる治療です。1回あたりの料金は5〜15万円程度です。
ダウンタイムは1〜2週間と長めで、赤みや皮むけが続きます。深いクレーターへの適応が検討される場合があります。
7.3 ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤で古い角質を剥離し、肌のターンオーバーを促進する治療です。料金は1回あたり5,000〜2万円程度と手頃で、ダウンタイムもほぼありません。
表層の色素沈着や肌のくすみへの作用が期待されますが、クレーター型のニキビ跡への作用は限定的です。
| 治療法 | 主な特徴 | ダウンタイム | 料金(1回) |
|---|---|---|---|
| エクソソーム (ダーマペン併用) | 成長因子の浸透 | 3〜7日 | 3〜8万円 |
| ダーマペン単独 | 針による刺激 | 3〜7日 | 1.5〜3万円 |
| フラクショナル レーザー | 熱による刺激 | 1〜2週間 | 5〜15万円 |
| ケミカル ピーリング | 角質除去 | ほぼなし | 0.5〜2万円 |
※効果には個人差があり、比較は参考情報です。
8. よくある質問(FAQ)
Q1: 痛みはありますか?
A: 麻酔クリームを使用することで、痛みは軽減されます。施術中はチクチクとした感覚があります。痛みの感じ方には個人差があります。
Q2: 何回で変化を感じられますか?
A: 変化を感じるまでの回数には個人差が大きく、変化を感じられない場合もあります。必要回数については、カウンセリング時に医師と相談してください。
Q3: ダウンタイムはどのくらいですか?
A: 赤みと腫れが2〜7日間続くことがあります。個人差がありますが、メイクは施術翌日から可能です。
Q4: 作用はどのくらい持続しますか?
A: 作用の持続期間には個人差があります。定期的なメンテナンス治療が必要となる場合があります。
Q5: 保険は適用されますか?
A: エクソソーム治療は美容目的の施術であるため、健康保険は適用されず全額自己負担となります。
Q6: 他の治療と併用できますか?
A: 他の治療との併用については、医師と相談してください。同日に複数の治療を受けることは肌への負担が大きいため、通常は間隔を空けます。
Q7: 男性でも受けられますか?
A: 性別に関係なく治療を受けることができます。
Q8: ニキビ治療中でも受けられますか?
A: 活動性の炎症ニキビがある場合は、まずニキビ治療を優先することが推奨されます。医師が状態を判断して治療計画を立てます。
Q9: エクソソーム製剤の安全性は?
A: エクソソーム製剤は未承認であり、長期的な安全性については十分なデータがありません。使用する製剤の由来、製造国、品質管理体制について、カウンセリング時に必ず確認してください。
Q10: 自宅でのアフターケアは?
A: 保湿の徹底と紫外線対策が重要です。低刺激性の化粧水と乳液でこまめに保湿し、外出時は必ず日焼け止めを使用してください。
9. エクソソーム治療の研究状況
エクソソームに関する研究は進められていますが、現時点では臨床応用については研究段階です。
様々な研究が行われていますが、大規模な臨床試験のデータは限られています。エクソソーム治療の有効性や安全性については、今後さらなる研究が必要とされています。
再生医療分野全体の進歩に伴い、エクソソームの応用範囲についても研究が続けられています。ただし、これらは研究段階の情報であり、確立された治療法ではないことを理解してください。
10. まとめ
エクソソーム治療は、幹細胞培養上清液に含まれる成分を利用した治療法です。ニキビ跡への適応が検討されていますが、厚生労働省未承認の自由診療であり、効果や安全性については十分なエビデンスが確立されていません。
治療を検討する際は、以下の点を理解することが重要です:
- 未承認の治療法であること
- 効果には個人差があり、保証されないこと
- 長期的な安全性は確立されていないこと
- 高額な費用が全額自己負担となること
- 製品の品質に差があること
- 赤みや腫れなどの副作用が起こりうること
クリニック選びでは、医師の専門性、使用する製剤の品質、カウンセリングの丁寧さ、料金体系の透明性、アフターフォロー体制などを確認してください。メリットだけでなく、リスクやデメリットについても正直に説明してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
エクソソーム治療には赤みや腫れといった副作用があります。適切なアフターケアを行うことで、リスクを最小限に抑えられます。保湿と紫外線対策を徹底し、ダウンタイム中の注意事項を守ってください。
また、妊娠中やケロイド体質の方など、治療を受けられない条件もあるため、カウンセリング時に必ず申告してください。
ニキビ跡の治療には様々な選択肢があります。エクソソーム治療はその一つですが、効果は確立されていません。まずは信頼できる医療機関でカウンセリングを受け、自分の肌状態に適した治療計画を医師と相談してください。正確な情報に基づいた判断が重要です。
最終的な判断について
本記事の情報は参考情報であり、治療を推奨するものではありません。エクソソーム治療は未承認の自由診療であり、効果や安全性は保証されません。治療を受けるかどうかの判断は、医師との十分な相談の上で、ご自身の責任において行ってください。


