肥満・ダイエットと漢方 ☆防風通聖散の効能☆
2023.06.19
美容施術トピック
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肥満とは?
肥満の定義にはいくつかの方法がありますが、一般的にはBMI(Body Mass Index:体格指数)という指標を用いて判断されます。BMIは、身長と体重の比率を計算して得られる数字で、以下の式で求めることができます。
【BMI=体重(kg) ÷ 身長(m)の2乗】
例えば、身長が1.6m、体重が60kgの場合、BMIは23.4となります。BMIが25以上の場合、肥満とされます。BMIが30以上であれば、中度の肥満、35以上であれば重度の肥満とされます。ただし、筋肉量が多い人や高齢者の場合には、BMIが基準値以上でも肥満とは判断されない場合があります。そのため、肥満の判断には、個人の身体的特徴や健康状態を総合的に考慮することが大切です。
日本人の平均BMIは?
日本人の平均BMIは、男女ともに約22〜23程度です。ただし、個人差があり、BMIが低すぎたり高すぎたりする人もいます。BMIは、身長と体重の比率を計算する指標であるため、身長や筋肉量などによっても値が変化します。また、BMIは単なる指標であり、個人の体格や体型、健康状態などを総合的に判断する必要があります。
防風通聖散(ボウフウツウショウサン)とは?
「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」は、漢方薬の一種で、古くから風邪や肩こり、腰痛、頭痛などの症状に用いられてきた伝統的な薬剤です。
主な成分は、防風(ボウフウ)、桂枝(ケイシ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)などで、これらの植物を組み合わせて作られています。防風は風邪の原因とされる風邪邪気を追い払う働きがあり、桂枝は身体の表面に発散された熱を調整する作用があります。芍薬は筋肉の緊張を緩める働きがあり、甘草は胃腸の働きを整える作用があります。大棗は、これらの成分をまとめる役割を持っています。
防風通聖散は、主に、肩こりや腰痛、頭痛、風邪の初期症状などの治療に用いられます。
漢方には使用目標というものがあり、『証(しょう)』という言葉で言い表されることが多いです。『防風通聖散』の証は以下のように記載されています。
『体力の充実したいわゆる卒中体質者で、便秘し、腹は臍を中心に膨満して力のある、いわゆる太鼓腹の場合に用いる』
ツムラ医療用漢方製剤 製品ラインナップより引用
防風通聖散は痩せる漢方なの?
防風通聖散は、主に腸管の機能改善や消化器系の調整に使われます。
防風通聖散が痩せる漢方薬として広く知られるようになったのは、最近のことです。最近の研究では、防風通聖散が体重減少や脂肪燃焼に効果があるという報告がありますが、まだ十分に検証されているわけではありません。あくまで補助と考えていただくのが妥当です。
防風通聖散と便秘について
防風通聖散は便秘に効果があるとされています。防風通聖散には、下剤としての作用はなく、腸内環境を整えることで、腸内細菌バランスを整え、腸の運動を促進することで便通を改善するとされています。 飲んですぐ効果を期待する、というものではありませんので◎運動、◎食事療法などを組み合わせて対応することが大切です。
さらにダイエット効果を高める方法
◎ダイエット点滴
年齢と基礎代謝には密接な関係があります。20歳を過ぎると加齢に伴い基礎代謝が減少していきます。骨格筋や臓器などの減少や代謝率の低下が主な原因ですが、年齢と共に運動量の低下も大きな要因として考えられています。体重が過剰に増加すると、肌荒れや膝関節の痛み、運動量の低下など様々な問題が生じる可能性があります。
バランスの良い食事と適切な運動量によって脂肪を燃焼させることができます。この脂肪燃焼効果を高めるために注目されるのが、「脂肪燃焼点滴」またはダイエット点滴です。脂肪燃焼点滴には、L-カルニチンとα-リポ酸が含まれています。これらの成分は健康な脂肪燃焼をサポートしてくれます。L-カルニチンは脂肪燃焼効果が認められ、α-リポ酸には疲労回復や体力改善などの効果が期待されます。また、必須アミノ酸を適切に摂取することで、脂肪代謝が改善されることが知られています。
これらの成分を内服で摂取することもできますが、吸収効率が点滴よりも低くなってしまいます。そのため、点滴による摂取が有効です。L-カルニチンやα-リポ酸を摂取後に、ウォーキングや軽いジョギングなどの運動療法を行うことがより効果的とされています。脂肪燃焼促進点滴には、「L-カルニチン」「α-リポ酸」「アミノ酸」というキーワードがあります。
L-カルニチンは、アミノ酸の一種で、体内で生成されますが、食事からも取り入れることができます。L-カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリアに運び込み、エネルギーに変換するために必要な栄養素であり、脂肪燃焼に関与しているとされています。L-カルニチンは、体内に蓄積されやすく、不足すると脂肪酸を運び込むことができなくなり、脂肪燃焼効果が低下することがあります。
脂肪燃焼点滴に含まれるL-カルニチンは、口から摂取する場合よりも吸収率が高く、より効果的に脂肪燃焼を促進することができます。また、脂肪燃焼点滴にはα-リポ酸も含まれており、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶL-カルニチンと協力して脂肪燃焼を促進します。さらに、必須アミノ酸を適切に摂取することで、脂肪代謝が改善されることが知られています。
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料金 >>> 1回 4,500円 (税込)
◎脂肪溶解注射
「カベリン」というのは、脂肪溶解注射に使われる「ケミカルリパーゼ(デオキシコール酸)」の商標名のひとつです。
カベリンは、脂肪細胞を溶かすことで、二重あごや小さい部位の脂肪を減らすために用いられる医薬品です。米国食品医薬品局(FDA)に認可されています。脂肪溶解注射は、皮下脂肪に直接注射され、脂肪細胞を破壊して脂肪を減らす手法です。
カベリンは、自然界に存在する胆汁酸と同じ成分であり、人工的に合成された脂肪溶解剤です。主に下顎部の脂肪を減らすために用いられますが、他の部位にも使用可能です。
脂肪溶解注射は、注射箇所周辺に一時的な腫れや痛みなどの副作用が出ることがありますが、一般的にはリスクが少なく、手術に比べて回復が早く、傷跡が残りません。カベリンは、減量や運動では減らせない脂肪を減らすために使用されますが、減量や運動の代替手段ではありません。
カベリンを使用するには、医療機関での診察が必要です。
お気軽に当院にご相談ください。
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料金 >>> 1cc 1,780円 (税込)