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全身のシミ取りにおすすめの方法!レーザー治療の料金相場はいくら?

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全身のシミ取りにおすすめの方法!レーザー治療の料金相場はいくら?

2025.10.05

年齢を重ねるにつれて気になってくる肌の悩みの中でも、特に多くの方が抱えているのがシミの問題です。顔だけでなく、手の甲や腕、背中など全身に現れるシミに対して、効果的な治療方法を知りたいと考える方は少なくありません。美容皮膚科では、レーザー治療をはじめとする様々なシミ取り治療を提供しており、それぞれの治療法には特徴と適応があります。また、治療費用についても事前に把握しておくことで、自分に最適な治療選択が可能になります。本記事では、美容皮膚科医の視点から全身のシミ取り治療について詳しく解説し、各治療法の特徴や料金相場、注意点まで包括的にお伝えします。

目次

シミとは?

シミは皮膚内でメラニン色素が過剰に生成され、蓄積することで生じる色素沈着の総称です。正常な肌では、メラニン色素は紫外線から肌を守る重要な役割を担っていますが、様々な要因によってメラニンの生成と排出のバランスが崩れると、局所的に色素が沈着してシミとなって現れます。

一般的にシミと呼ばれる色素沈着には、医学的に異なる複数の疾患が含まれており、それぞれ発生原因や特徴、適切な治療法が異なります。そのため、効果的なシミ取り治療を行うためには、まず正確な診断を受けることが不可欠です。

シミの診断では、皮膚科専門医がダーモスコープと呼ばれる拡大鏡を用いて、色素沈着の深さや分布パターンを詳しく観察します。また、場合によってはウッド灯検査を行い、紫外線を照射することで色素沈着の性質をより詳細に評価することもあります。

シミの種類

老人性色素斑は最も一般的なシミの種類で、主に40歳以降に顔や手の甲、前腕などの日光にさらされやすい部位に現れる境界明瞭な茶色の斑点です。直径数mm から数cmの大きさで、形は円形または楕円形をしており、色調は薄茶色から濃茶色まで様々です。長年の紫外線曝露によってメラノサイトの機能が亢進し、メラニン色素が過剰に産生されることが主な原因となります。

雀卵斑、いわゆるそばかすは遺伝的要因が強く関与するシミで、幼少期から現れ始める直径2-3mmの小さな茶色の斑点が鼻や頬を中心に多発します。白人に多く見られる傾向がありますが、日本人でも色白の方に比較的よく見られます。紫外線によって濃くなる特徴があり、冬季には薄くなることが多いです。

肝斑は30-40歳代の女性に好発する左右対称性の淡褐色斑で、頬骨部を中心に蝶が羽を広げたような分布で現れます。妊娠や経口避妊薬の服用、ホルモン補充療法などに関連して発症することが多く、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスの変化が主な原因と考えられています。摩擦や炎症によって悪化することもあります。

炎症後色素沈着は、ニキビや湿疹、外傷などの炎症が治癒した後に残る茶色の色素沈着です。炎症により活性化されたメラノサイトが過剰にメラニンを産生し、それが皮膚に沈着することで生じます。時間の経過とともに自然に薄くなることもありますが、完全に消失するまでには数か月から数年を要することがあります。

シミができる原因

紫外線は最も主要なシミの原因で、UVAとUVBの両方がメラノサイトを刺激してメラニン色素の過剰産生を引き起こします。UVAは皮膚の深部まで到達し、真皮のコラーゲンやエラスチンにも影響を与えながら慢性的な色素沈着を促進します。一方、UVBは主に表皮に作用し、急性の日焼けとともに色素沈着を引き起こします。

加齢に伴う肌の機能低下も重要な要因の一つです。年齢を重ねると皮膚のターンオーバー周期が延長し、メラニン色素の排出能力が低下します。また、抗酸化機能の低下により活性酸素による細胞傷害が蓄積し、メラノサイトの機能異常を引き起こすことがあります。

ホルモンバランスの変化、特に女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの変動は肝斑の発症に密接に関連しています。妊娠中に増加するこれらのホルモンは、メラノサイト刺激ホルモンの分泌を促進し、メラニン産生を亢進させます。また、更年期のホルモン変動もシミの発症や悪化に影響することがあります。

生活習慣や環境要因もシミの形成に影響を与えます。睡眠不足やストレス、偏った食生活は肌のバリア機能を低下させ、外的刺激に対する感受性を高めます。さらに、摩擦や化学的刺激、過度のスキンケアによる炎症もシミの原因となることがあります。

シミができやすい部位

顔面は最もシミができやすい部位で、特に頬骨部、額、鼻、上唇周囲に多く見られます。これらの部位は日光が当たりやすく、かつ皮膚が薄いため紫外線の影響を受けやすいことが理由です。また、化粧品による刺激や洗顔時の摩擦なども色素沈着を促進する要因となります。

手の甲と前腕は顔の次にシミが発生しやすい部位です。日常生活で紫外線にさらされる機会が多く、年齢とともに皮膚が薄くなることで色素沈着が目立ちやすくなります。特に手の甲は皮脂腺が少なく乾燥しやすいため、バリア機能の低下による刺激感受性の増加もシミ形成を促進します。

背中や肩は面積が広く、夏季に露出する機会が多いため大きなシミが発生しやすい部位です。これらの部位のシミは自分では気づきにくく、進行してから発見されることが多いのが特徴です。また、衣服による摩擦や汗による刺激も色素沈着を悪化させる要因となります。

首や胸元のデコルテ部分も注意が必要な部位です。首は皮膚が薄く皺になりやすいため、シワに沿って線状の色素沈着が生じることがあります。胸元は女性では特に注意深いケアが必要で、適切な日焼け止めの使用と保湿ケアが予防につながります。

全身のシミを消す方法

現在の美容皮膚科では、シミの種類や深さ、患者様の希望に応じて様々な治療選択肢を提供しています。治療法は大きく分けて、レーザー治療、光療法、ケミカルピーリング、薬物療法に分類され、それぞれに特徴と適応があります。また、これらの治療法を組み合わせることで、より効果的な結果を得ることも可能です。

治療選択においては、患者様の肌質、シミの種類と深さ、治療に対する期待値、ダウンタイムの許容度、予算などを総合的に評価して最適なプランを提案します。また、全身の治療を行う場合は、部位ごとの特性も考慮する必要があります。

レーザー治療

Qスイッチレーザーは色素性病変に対する標準的治療法で、メラニン色素に選択的に作用する特定波長のレーザー光により色素を破壊します。主要な機種には、Qスイッチルビーレーザー(694nm)、Qスイッチアレキサンドライトレーザー(755nm)、QスイッチNd:YAGレーザー(532nm、1064nm)があり、それぞれ異なる特性を持ちます。

Qスイッチルビーレーザーは694nmの波長でメラニンに対する選択性が最も高く、表在性の老人性色素斑に対して優れた効果を示します。治療時の疼痛は比較的軽微で、多くの場合局所麻酔は不要です。現在の料金相場は、直径5mmまでのシミで5,500-15,400円程度とされています。

Qスイッチアレキサンドライトレーザーは755nmの波長で、メラニンとヘモグロビンの両方に吸収されるため、色素性病変と血管病変の両方に対応可能です。冷却装置との併用により疼痛軽減が図られており、患者様の快適性が向上しています。料金は直径10mmまでで11,000-16,500円程度が相場となっています。

QスイッチNd:YAGレーザーは532nmと1064nmの2つの波長を使い分けることで、表在性から深在性まで様々な深さの色素沈着に対応できます。特に1064nmは皮膚深部まで到達し、真皮内の色素沈着にも効果的です。現在ではStar Walkerなどの高性能機器により、より精密な出力調整と安全性の向上が実現されています。これらの機器はアジア人の肌質に適した設定が可能で、色素沈着のリスクを最小限に抑えながら効果的な治療を提供できます。

最新のピコレーザー技術では、従来のナノ秒パルスよりもさらに短いピコ秒パルスでの照射が可能となり、熱損傷を最小限に抑えながら効率的な色素破壊が期待できます。この技術により、従来治療が困難とされた薄いシミや肝斑に対しても、比較的安全な治療が可能となっています。現在ではルクセアなどの最新機器も導入されており、より精密で効果的な治療選択肢が拡大しています。これらの先進技術により、患者様一人ひとりの症状に最適化された治療計画の立案が可能となり、治療成功率の向上が期待されています。

光療法

IPL(Intense Pulsed Light)は幅広い波長の光を用いてメラニン色素とヘモグロビンの両方にアプローチする治療法で、シミの改善と同時に肌質の向上も期待できます。590-1200nmの幅広い波長を含む光を照射することで、表皮から真皮浅層の様々な色素沈着に対応できます。

IPL治療の最大の特徴は、シミだけでなく赤ら顔や毛細血管拡張、肌のきめの改善など複数の効果を同時に得られることです。また、レーザー治療と比較して痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないため、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

治療回数は通常3-5回程度必要で、3-4週間間隔で施術を行います。1回の治療費は顔全体で15,000-30,000円、全身の場合は部位によって異なりますが、腕全体で20,000-40,000円程度が相場です。複数回のセット料金を設定しているクリニックも多く、総費用は抑えられる傾向があります。

フォトRFは光エネルギーと高周波(RF)エネルギーを組み合わせた治療法で、IPLよりもさらに深い層へのアプローチが可能です。RFエネルギーによってコラーゲンの収縮と新生を促進し、シミの改善と同時にハリや弾力の向上も期待できます。料金はIPLより高く、1回25,000-45,000円程度です。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは酸性薬剤を用いて表皮の角質層を除去し、皮膚のターンオーバーを促進することでメラニン色素の排出を促す治療法です。使用する薬剤の種類と濃度によって、浅層から深層まで様々な深さの治療が可能です。

グリコール酸ピーリングは最も一般的な治療で、20-70%の濃度のグリコール酸を使用します。分子量が小さいため皮膚への浸透性が高く、角質除去とメラニン排出促進効果に優れています。軽度のシミや肝斑、ニキビ跡の色素沈着に効果的で、1回の治療費は5,000-15,000円程度です。

サリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸をマクロゴール基剤に溶解させた薬剤を使用する方法で、深達度をコントロールしやすく安全性が高いのが特徴です。炎症や色素沈着のリスクが低く、敏感肌の方にも適用できます。料金は8,000-20,000円程度で、月1回のペースで3-6回の治療を行います。

トリクロロ酢酸(TCA)ピーリングは中層から深層への治療が可能で、頑固なシミや深い色素沈着に対して高い効果を示します。しかし、ダウンタイムが長く(1-2週間)、色素沈着のリスクもあるため、経験豊富な医師による慎重な適応判断が必要です。料金は15,000-30,000円程度です。

ミルクピールやコラーゲンピールなど、比較的マイルドな薬剤を使用するピーリングも増えており、これらは痛みやダウンタイムが少ない一方で、効果も穏やかなため継続的な治療が必要です。料金は10,000-25,000円程度で、肌質改善を目的とした定期的なメンテナンス治療として位置づけられています。

内服薬

トラネキサム酸は抗プラスミン作用により炎症を抑制し、メラノサイトの活性化を阻害することで色素沈着の改善に効果を示す内服薬です。特に肝斑の治療において第一選択薬として位置づけられており、750-1500mg/日を分割服用します。効果発現までには2-3か月を要しますが、継続服用により着実な改善が期待できます。

ビタミンC(アスコルビン酸)は強力な抗酸化作用を持ち、メラニン生成を抑制するとともに既存のメラニンを還元する作用があります。1日1000-2000mgを分割服用し、他の治療法との併用により相乗効果が期待できます。水溶性のため過剰摂取による蓄積の心配は少なく、安全性の高い薬剤です。

ビタミンE(トコフェロール)は細胞膜の酸化を防ぎ、血行促進作用によって皮膚のターンオーバーを正常化します。ビタミンCと併用することで抗酸化効果が増強され、色素沈着の予防と改善に相乗効果を示します。通常100-300mg/日を服用し、長期間の継続が推奨されます。

L-システインはメラニン生成を抑制し、既存のメラニンの排出を促進する作用があります。また、肝機能の改善効果もあり、全身の代謝を活性化することで肌の健康状態を向上させます。240-480mg/日を分割服用し、ビタミンCとの併用が一般的です。これらの内服薬治療の月額費用は5,000-15,000円程度です。

外用薬

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれる強力な美白成分で、メラニン生成に関わるチロシナーゼ酵素を阻害することで色素沈着を改善します。2-4%の濃度で処方され、既存のシミを薄くする効果と新たなシミの発生を予防する効果の両方が期待できます。

ハイドロキノンの使用には注意点があり、長期使用により白斑を生じるリスクがあるため、通常3-4か月間の使用後は1-2か月の休薬期間を設けます。また、光感受性があるため夜間のみの使用が推奨され、日中は必ず日焼け止めを併用する必要があります。費用は30gで3,000-8,000円程度です。

トレチノイン(レチノイン酸)は皮膚のターンオーバーを促進し、表皮内のメラニン色素の排出を早める作用があります。0.025-0.1%の濃度で処方され、ハイドロキノンとの併用によりより高い効果が得られます。しかし、刺激性が強いため、段階的に濃度を上げながら慎重に使用します。

コウジ酸やアルブチンなどの天然由来美白成分も外用薬として使用されます。これらはハイドロキノンより効果は穏やかですが、刺激性が少なく長期使用に適しています。特にコウジ酸は日本人の肌に適しており、継続使用により着実な改善効果が期待できます。費用は2,000-5,000円程度です。

全身のシミ取り治療の選び方

適切なシミ取り治療を選択するためには、複数の要因を総合的に検討する必要があります。まず最も重要なのは正確な診断に基づくシミの種類の特定です。同じように見えるシミでも、その発生原因や深さ、分布によって最適な治療法は大きく異なります。

治療選択においては、患者様のライフスタイルや価値観も重要な要素となります。即効性を求めるか、自然な改善を希望するか、ダウンタイムをどの程度許容できるかなど、個人の状況に応じてカスタマイズした治療プランを提案します。

シミの種類

老人性色素斑に対してはQスイッチレーザーが第一選択となり、1-2回の治療で明確な改善が期待できます。境界明瞭で均一な色調のシミであれば、ピンポイントでレーザー照射を行うことで効率的に除去可能です。特に手の甲や前腕の大きなシミには、レーザー治療の効果が顕著に現れます。

肝斑の治療には慎重なアプローチが必要で、レーザー治療によって悪化するリスクがあるため、まずはトラネキサム酸の内服とハイドロキノンの外用から開始します。症状が安定している場合には、低出力のレーザートーニングやIPL治療を慎重に導入することもあります。治療期間は通常6か月以上を要します。

そばかすは遺伝的要因が強いため完全な除去は困難ですが、IPL治療により目立たなくすることは可能です。レーザー治療も効果的ですが、再発しやすいため継続的なメンテナンス治療が必要です。また、日焼け止めの使用など予防的ケアが特に重要になります。

炎症後色素沈着は時間とともに自然改善する可能性もあるため、まずは美白剤の外用や内服薬から開始し、改善が不十分な場合にケミカルピーリングやIPL治療を検討します。急性期の炎症が残っている場合には、まず炎症の治療を優先します。

シミ取りの効果

レーザー治療は単回での効果が最も高く、適応のあるシミに対しては90%以上の改善率を示すことが多いです。特にQスイッチレーザーによる老人性色素斑の治療では、1回の施術でシミが完全に消失することも珍しくありません。ただし、治療直後は一時的に色素沈着が濃くなることがあり、最終的な効果の判定には3-6か月を要します。

IPL治療は1回あたりの効果は穏やかですが、複数回の治療により着実な改善が得られます。シミの濃さが30-50%程度改善することが多く、同時に肌質の向上も期待できます。治療回数は通常3-5回必要ですが、副作用のリスクが低く、多くの患者様に受け入れられやすい治療法です。

ケミカルピーリングの効果は使用する薬剤と濃度によって大きく異なります。グリコール酸ピーリングでは20-40%程度の改善が期待でき、継続治療により効果が蓄積されます。深層ピーリングではより高い効果が得られますが、リスクも増加するため慎重な適応判断が必要です。

内服薬・外用薬治療は効果発現までに時間を要しますが、継続使用により安定した改善が得られます。特に肝斑に対するトラネキサム酸とハイドロキノンの併用療法では、6か月の治療で60-80%の患者様に明確な改善が認められます。副作用が少なく、長期間安全に使用できる利点があります。

予算

レーザー治療の費用は治療範囲と使用機器により決定され、小さなシミであれば初回4,900円~、通常9,800円~が現在の相場です。最新のピコレーザー機器では費用が高くなる傾向がありますが、効果と安全性の向上が期待できます。LUXEA光治療では全顔初回14,800円、通常22,800円、5回コースで100,000円程度となることが多いです。

IPL治療は全顔初回14,800円、通常22,800円程度で、通常5回の治療が必要なため、総費用は100,000円程度となります。多くのクリニックでセット料金を設定しており、単回治療より割安になることが一般的です。また、メンテナンス治療の割引制度を設けているクリニックもあります。

ケミカルピーリングは比較的費用を抑えることができ、1回5,000-20,000円程度です。継続治療が必要ですが、年間費用は30,000-100,000円程度に抑えることが可能です。ホームケア用品との併用により、さらに費用対効果を高めることができます。

内服薬・外用薬治療は最も費用を抑えられる選択肢で、月額5,000-15,000円程度です。長期間の継続が必要ですが、年間費用は60,000-180,000円程度となり、他の治療法と比較して経済的負担が少ないのが特徴です。保険適用外のため自費診療となりますが、効果と費用のバランスが良い治療選択肢です。

ダウンタイム

Qスイッチレーザー治療後は7-10日間のかさぶた形成期間があり、この間は患部の保護と適切なケアが必要です。かさぶたは自然に剥がれるまで触らないことが重要で、無理に剥がすと色素沈着のリスクが高まります。また、治療部位への紫外線曝露を避けるため、外出時は必ず日焼け止めとテープ保護を行います。

IPL治療はダウンタイムがほとんどなく、治療直後から通常の生活が可能です。治療後数日間は軽度の赤みや腫れが生じることがありますが、メイクで隠せる程度です。ただし、治療効果を最大化するために、治療後1週間は強い紫外線曝露を避ける必要があります。

ケミカルピーリングのダウンタイムは使用する薬剤によって異なります。軽度のピーリングでは2-3日間の軽い皮むけ程度ですが、深層ピーリングでは1-2週間の赤みと腫れ、皮むけが生じます。治療深度が深いほどダウンタイムが長くなるため、社会復帰のタイミングを考慮した治療計画が必要です。

内服薬・外用薬治療はダウンタイムがなく、日常生活への影響もほとんどありません。ただし、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬使用初期には軽度の刺激症状(赤み、皮むけ)が生じることがあります。これらの症状は通常1-2週間で改善し、継続使用により皮膚が慣れてきます。

全身のシミ取りの注意点とリスク

シミ取り治療を安全かつ効果的に行うためには、治療前の十分な診断と患者様への説明、治療後の適切なフォローアップが不可欠です。どの治療法にもそれぞれ特有のリスクと注意点があり、これらを理解した上で治療を選択することが重要です。

また、治療効果を最大化し、副作用を最小限に抑えるためには、患者様自身の治療に対する理解と協力が必要です。特に治療後のケアや生活習慣の改善について、具体的な指導と継続的なサポートを提供します。

シミの種類によっては治療効果が薄いことがある

真皮内に存在する深在性の色素沈着や、複数の色素が混在するシミでは、単一の治療法では十分な効果が得られないことがあります。特に長期間存在する古いシミや、炎症を繰り返した部位のシミでは、メラニン色素が皮膚の深層に沈着しており、表層への治療では除去が困難な場合があります。

肝斑は特に治療が困難なシミの代表例で、不適切なレーザー治療により悪化するリスクがあります。また、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、妊娠や経口避妊薬の使用中は治療効果が不安定になることがあります。治療には長期間を要し、完全な除去は困難なことも多いです。

遺伝的要因の強いそばかすや、広範囲に分布する色素沈着では、治療により一時的に改善しても再発しやすい傾向があります。このような場合には、完全除去よりも目立たなくすることを目標とし、継続的なメンテナンス治療が必要となります。

また、皮膚の老化や光老化が進行している場合には、シミの治療と同時に総合的なスキンケアが必要になります。単純にシミを除去するだけでは、周囲の皮膚との調和が取れず、不自然な仕上がりになることもあります。

ダウンタイムがある

レーザー治療後の7-10日間は、治療部位にかさぶたが形成され、この期間中は外見上の変化が目立つことがあります。特に顔面の治療では、仕事や社交活動に影響を与える可能性があるため、治療時期の調整が重要です。かさぶたが取れるまでの間は、メイクでのカバーが困難な場合もあります。

深層ピーリング治療では、1-2週間にわたって赤みや腫れ、皮むけが続くことがあります。この期間中は皮膚が敏感になっており、刺激に対する反応が強くなります。また、感染予防のための適切なケアが必要で、日常生活にも制限が生じることがあります。

ダウンタイム中の過ごし方は治療結果に大きく影響するため、事前に詳細な指導を行います。患部を触らない、強い紫外線を避ける、適切な保湿を行うなど、具体的な注意事項を守ることが重要です。また、緊急時の対応方法についても説明し、必要に応じて医師との連絡体制を整えます。

全身の治療を行う場合には、部位によってダウンタイムの程度が異なることも考慮する必要があります。手の甲や腕は比較的目立ちにくいですが、背中や胸元などの広範囲の治療では、衣服の着脱や入浴時の注意が必要になることもあります。

色素沈着

治療後の炎症反応により、一時的または永続的な色素沈着が生じるリスクがあり、特に肌の色が濃い方や炎症を起こしやすい体質の方では注意が必要です。この炎症後色素沈着(PIH)は、治療によってシミが改善したにも関わらず、新たな色素沈着が生じることで患者様の満足度を低下させる要因となります。

色素沈着のリスクを最小限に抑えるためには、治療前の肌状態の評価が重要です。日焼けや炎症がある状態での治療は避け、必要に応じて前処置として美白剤の使用や炎症の治療を行います。また、治療出力の調整や段階的な治療により、皮膚への負担を軽減します。

治療後の色素沈着が生じた場合には、早期の対応が重要です。美白剤の外用、内服薬の併用、追加のピーリング治療などにより、多くの場合改善が期待できます。ただし、完全な改善には数か月から1年程度の時間を要することもあります。

予防策としては、治療後の紫外線対策が最も重要です。SPF30以上の日焼け止めを毎日使用し、帽子や衣服による物理的な遮光も併用します。また、適切な保湿ケアにより皮膚のバリア機能を維持し、炎症反応を最小限に抑えることができます。

アフターケアが重要

治療効果を最大化し、副作用を最小限に抑えるためには、治療後の適切なアフターケアが治療そのものと同じくらい重要です。特に紫外線対策は治療後の必須事項で、不十分な対策により治療効果が減弱したり、新たな色素沈着が生じたりするリスクがあります。

保湿ケアも治療後の重要な要素です。治療により一時的に皮膚のバリア機能が低下するため、適切な保湿剤の使用により皮膚の回復を促進します。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む製品の使用が推奨され、刺激の少ない製品を選択することが重要です。

治療後の経過観察も欠かせません。定期的な診察により治療効果の評価を行い、必要に応じて追加治療や治療方針の修正を行います。また、副作用の早期発見と対応により、より安全な治療が可能になります。患者様には治療後の変化について詳しく説明し、異常を感じた場合には早めの受診を促します。

生活習慣の改善も治療効果の維持には重要です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスの管理などにより、皮膚の健康状態を維持し、新たなシミの発生を予防します。また、禁煙や適度な運動も皮膚の血行を改善し、治療効果を高める要因となります。

複数回の施術が必要

多くのシミ取り治療では、満足できる結果を得るために複数回の施術が必要となり、治療期間と総費用について事前に十分な説明と合意が必要です。特にIPL治療や ケミカルピーリングでは段階的な改善を目指すため、通常3-5回以上の治療を要します。

治療回数が多くなる理由として、皮膚への負担を最小限に抑えながら安全に治療を行うことが挙げられます。一度に強い治療を行うよりも、段階的に治療を重ねることで、副作用のリスクを抑えながら確実な効果を得ることができます。また、皮膚の反応を見ながら治療強度を調整できる利点もあります。

複数回治療の場合、治療間隔も重要な要素です。皮膚の回復と治療効果の発現を待つため、通常1-2か月の間隔を空けます。この期間を短縮すると皮膚への負担が増加し、逆に長すぎると治療効果が減弱する可能性があります。適切な間隔での治療継続が成功の鍵となります。

患者様には治療開始前に、予想される治療回数と期間、総費用について詳しく説明します。また、治療途中での効果評価を行い、必要に応じて治療計画の見直しを行います。治療効果に個人差があることも説明し、期待値の調整を行うことで、患者様の満足度向上につなげます。

まとめ

全身のシミ取り治療は、現在の美容皮膚科において高い効果と安全性を両立できる治療分野となっています。レーザー治療、光療法、ケミカルピーリング、薬物療法など多様な選択肢があり、患者様の症状や希望に応じて最適な治療法を選択することが可能です。特にQスイッチレーザーやIPL治療は、多くのシミに対して確実な効果を示し、多くの患者様に満足いただける結果を提供しています。治療費用についても、小さなシミであれば数千円から、全顔治療でも10万円程度で効果的な治療が受けられるため、以前と比較して格段にアクセスしやすくなっています。しかし、治療選択には正確な診断が不可欠であり、シミの種類や深さ、患者様の肌質や生活スタイルを総合的に評価した上で、個別化された治療プランの提案が求められます。また、治療後のアフターケアや継続的なメンテナンスにより、より長期的で安定した効果が期待できるため、医師と患者様の継続的なパートナーシップが治療成功の重要な要素となります。

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